くわかぶ飼育日記

飼育の経過を記録するだけの備忘録的な日記

20年前のくわかぶ思い出話

私が昆虫飼育を始めたのは2002年の5月か6月あたりでした。

ホームセンターに売っていた菌糸ビンを見つけ、『何これ?』と手にとってみると、オオクワ幼虫のエサなんだと。

『えっ!こんなので育てるの?』

小学生の頃に見た昆虫の本には"クワガタの幼虫は朽ち木やおがくずで育つ"としか書いていなかったので、なにやら得体の知れない真っ白い菌糸のはびこったビンで育てる事に衝撃を受けました。

そもそも、幼虫とはいえオオクワが普通にホームセンターで売られていること自体が驚きでもありました。

自分が子供の頃にもオオクワは繁殖されていたようで、デパートのペット売り場で売っていたのは記憶にありますが、高価でしたし飼育方法も分からず手が出ませんでした。

それから10年も経たないうちにホームセンターで売られるほどになっていたとは・・・。

小学生の頃はカブト・クワガタはもちろんバッタにカマキリ、ザリガニといろいろ飼育していて、カブトは繁殖させていましたし、ノコギリも羽化まではさせられませんでしたが、産卵・幼虫飼育をしたことは一応ありました。

そんな虫好きだった私が、『オオクワを飼いたい!』と夢中になったのはある意味必然でした。

すぐにオオクワを手に入れたくなった私は、ホームセンターに売っているくらいならペットショップにも当然売っているだろうと近所の総合ペットショップへ行く事に。すると、なんとオオクワどころか外国産まで売っている・・・。信じられない光景でした。とりあえずその日は、飼育方法の書いてある本と産地不明のオオクワ幼虫を買って帰りました。

しばらく菌糸ビンの中の幼虫を眺める日が続きましたが、やはり何か成虫が飼いたくなりまして、次に購入したのは飼育が比較的簡単だと本に書いてあったサキシマヒラタでした。無事に幼虫が採れたときはなんとも言えない喜びを感じたのを覚えています。

サキシマヒラタを産卵させることができて調子に乗った私は、その年のうちにシェンクリンオオクワ・スマトラパリーオオクワ・ホーペイオオクワ・ラオスアンタエウス・ニジイロと次々に手をだし、すっかり昆虫飼育にハマっていきました。

その翌年、わりと近くに昆虫専門店があることを知り、行ってみたのが『かぶと・くわがたの郷』というお店です。店長さんもとてもいい方で、見に行くだけでも楽しかったのでよく行っていました。KUWATAやBE-KUWAといった雑誌も売られていたので、手に入る限りのバックナンバーを買っては何度も読み返し、さまざまな魅力的な種類をいつかは飼育してみたい!!と夢を膨らませていました。

当時よく読んでいた昆虫雑誌

次第にネットでも購入するようになり、ランバージャックや奈良オオクワセンターなど、各店の入荷情報をチェックするのが日課になっていた時期もあったような・・・。

奈良オオNEWSと虫研のチラシ

その後、海老名のドルクスグッズにも行くようになりましたが、ほどなくして閉店となってしまい、それからは特定のお店に通うことも無くなりました。

今ではたまにぶらっと行く程度ですが、お店やクワタフェスなどでたくさんの虫を見るのは、やはり刺激になって楽しいものです。

最近は新しい種類を飼育する事よりも過去に一度飼育していた種類をもう一度手に入れて、自分の技術が未熟だったり温度管理などの環境が不十分で失敗してしまった種類をやり直す事に楽しさを感じています。

20年たってもまだまだ興味の尽きない昆虫飼育。次はどんな虫に魅了されることになるのか?当分はこんな昆虫ライフが続きそうです。